2009年10月10日土曜日

今年も白鳥がやってきた!


今年は白鳥が早いときいた。
いつもより飛来してくるタイミングが少しばかり早くなるとか。

少し前から、空耳かと思いつつも白鳥の声を聞いていたが、
昨日はハッキリと聞こえ、13羽ほど頭上を飛んでいくのも目にした。
だが、昨日は升潟(新潟県新発田市)には降り立たなかった。

今日、いつものように片翼のオオハクチョウ・駒ちゃんに会いに升潟に行った。
駒ちゃんは元気にやってきて、八枚切りの食パンを四枚近く食べた。
写真は本日の駒ちゃん@お食事中。

あたりが暗くなったころ、昨日と同じように白鳥の声がした。
最初、目撃したのは9羽の群れ。
白鳥は家族単位で行動するというが、鮮やかなV字の形となって、ぐーんと首を前に付きだして、
ばっさばっさと大きな羽音をたてて飛んでいく。
真上を通っていく白鳥の群れ。
私は、いつも、その白鳥のおなかの美しさに見とれてしまう。

いくつかの群れが北から来ては東へ去り、南に進んでいく。
寒さに耐えて、じっと刻一刻と暗くなる空を見ていた。
すると大量の、おびただしい数の白鳥が空を飛び交う、飛び交う。
もう、ヒッチコックの「鳥」のような世界。
純白の白鳥の大きな姿が、高く低く、右へ左へと乱舞する。
白鳥の美しい哀愁の漂う歌声も、甲高くなり、遠く近く鳴り響く。大合唱かパニックか。

空でニアミスをしそうな心配をしてしまう愚かな人間。
白鳥の世界を自分たちの世界と重ねてしまうことが無意味だと知りつつも、
あの大きな肉体が猛スピードで空を走り回っている様子に目を奪われる。

四羽が一気に下降してきた。
急降下に近い。そして、あれよあれよというまにザバーンと水音をたてて着水。
すごい。
すぐに、何ごともなかったかのように、ずっと前から升潟で居眠りをしていたかのように平然と振る舞う。

このあいだ、駒ちゃんは、じっと空を見上げたり、首をかしげて斜め前を見てみたり、耳を澄ましているような仕草をしたり。

駒ちゃんにとっては、仲間たちとの再会の日。
春に旅立った仲間たちと、またこうして秋に会える。
これから半年は、彼らと一緒だ。彼らと一緒にいられる。

よかったね、駒ちゃん。
駒ちゃんの家族も、良かったね。

初めて飛来してくる第一陣に居合わすことができた幸せ。
白鳥が降り立ったときは、私てきには大歓声。

よかったね。本当によかったね。


白鳥たちが夜空を飛び交う姿。
彼らが奏でる歌声と群舞の美しさには、人の創造などかなわないと心から思った。

今年も白鳥がやってきました。
10月10日。夕方の17時50分でした。

2009年7月28日火曜日

駒ちゃんの優しさ

駒ちゃんは片翼のオオハクチョウ。
升潟には、駒ちゃんのほかにアヒルのがーこちゃんもいる。

実は、この、がーこちゃん。一昨日の土曜日に釣り針を喉に刺してしまうという悲劇に見舞われた。
だが、居合わせたKさん(男性)と、その釣り人でもあった中学生が力を合わせて、がーこちゃんの口の中をあけて、刺さった釣り針をぬいた。

本日、がーこちゃんは完全復帰。
いつものように、元気よく食パンを食べてくれた。ひと安心である。

駒ちゃんは、そんながーこちゃんが心配なのか、
ちらりちらりと、がーこちゃんの姿を目で追っていた。

野生を観察していると、驚くほど、互いによく観察しあっていることを思い知らされる。

駒ちゃんがピンチの声を出すと、がーこちゃんは、どこにいてもサッと出てきて、
駒ちゃんの近くに一目散に泳いでいく。

駒ちゃんは駒ちゃんで、負傷した、がーこちゃんを気遣って、
なるべくそばにいてあげようとする。

月並みだが、
矢張り、人間は残酷で怠慢なのかと思ったりもする。

でも、駒ちゃんたちを見ていると、そのように自分自身を高めたいと思うことすらやめたくなる。
自然に、ただ生きていく。生きるために、今、やるべきことを望んでする。楽しんでする。
そして眠る。目覚めるために眠る。

そんな日常こそが、愛おしいのだろう。
彼らを見ていることを、彼らと時間をともにすることを、
ただ、それだけで幸せだということを知っておこうと思う。

2009年7月19日日曜日

梅雨空の駒ちゃん




片翼のオオハクチョウ・駒ちゃんは、連日の暑さに加え、
時折、やってくるタヌキ(多分)にそなえて、けっこうきわどい日常を送っているようだ。

それでも、人間が心配するまでもなく、逞しくそのときそのときを生きているようだ。
そうでなければ、ここまで生き抜いては来られなかっただろうし。

この前、どしゃ降りのなかでも、駒ちゃんは呑気に泳いでいた。
むしろ、冷たい雨粒が嬉しいのかもしれない。

最近、水草などで好みのものが少なくなってきたのか、
時折、そばまで来てくれて、パンをねだるようになった(ワタシの思いこみです)。

正面で、じっと見つめられたり、
傾けている首をさらにかしげて、
「あら?」「何か?」と言っているかのようにのぞきこまれたりもする。

雨の日は、頭に泥の筋を